はじめに
本記事では、NTTビジネスホンのコードレス電話機を、コスト抑えて増設または交換する方法について説明いたします。
NTTビジネスホンのコードレス電話機は、落下や水濡れなどの要因で故障することがあるため、稀に交換が必要なケースがあります。
また、事業拡大に伴いコードレス電話機の増設が必要となる場合もあります。そのため、一般的な置き型電話機よりも、増設や交換ニーズが高いため、コストを抑える方法を知ることが重要です。
NTTのコードレス電話機の種類
NTTのコードレス電話機には、小型コードレス電話機、中型コードレス電話機、カールコードレス電話機の3つの主要なタイプが存在します。本記事では、小型コードレス電話機(以下、コードレス電話機)について解説します。
コードレス電話機とは
コードレス電話機は、そのコンパクトさと携帯性が大きな特長で、多くのオフィスで導入されています。
しかし、交換や増設は、どの型番でもよいというわけではありません。型番によって機能や互換性が大きく異なります。
交換や増設の際の、コードレス電話機型番の選択は慎重に行いましょう。
小型コードレス電話機の型番
NTTの小型コードレス電話機の主要な型番は、下記の5つが存在します。これらの型番には、(W)または(K)が末尾につく場合がありますが、これは白と黒を表すものであり、機能には差異がありません。
ただし、互換性については注意が必要です。
- A型: GX-DCL-PS-(1)
- B型: GX-DCL-PS-(2)
- C型: NX-DCL-PS-(1)
- D型: A1-DCL-PS-(1)
- E型: ZX-DCL-PS-(1)
型番の互換性
これらの型番には、互換性のあるものとないものが存在します。互換性がある場合、新しい型番のコードレス電話機に交換することも可能です。新しい型番を導入することで、コードレス電話機をより長い期間、使用することができます。
ただし、一部の環境では互換性に制約があるため、注意が必要です。
コードレス電話機を利用するために必要なもの
コードレス電話機を利用するには、以下の3つの要素が必要です。これらを組み合わせることで、コードレス電話機を使用する準備が整います。
1. 小型コードレス電話機本体
小型コードレス電話機の本体は、通話や受信に必要な中核的な部分です。各型番には機能の違いがあるため、用途に応じて選択することが大切です。
2. アンテナ
NTTの小型コードレス電話機には、別途アンテナが必要です。アンテナの型番も存在します。特に、マスターアンテナと呼ばれるメインアンテナには注意が必要です。これが見つからない場合は、コードレス電話機の交換・増設などの導入作業を行うことができません。
3. 主装置
主装置は、コードレス電話機を含む、システム全体の機能を制御する機器です。ほとんどの主装置はコードレス電話機の互換性がありますが、NTTのαGXのバージョンに注意が必要です。
NTTのαGXのバージョン4.0以前(バージョン1.0-3.9)は、使える小型コードレス電話機がかなり制限されます。
NTTのαGXのバージョン4.0以降(バージョン4.0-8.1)は、新しい小型コードレス電話機が利用できることがあります。
最もオススメのコードレス電話機「A1-DCL-PS-(1)」
お勧めのコードレス電話機はA1-DCL-PS-(1)です。
このモデルは、非常に幅広い主装置やアンテナに対応が可能な機種です。
また、ZX-DCL-PS-(1)の1世代前の機種であり、年式も新しいため、長期間の利用が可能です。
ただし、一部の環境で互換性の問題が発生する可能性があるため、注意が必要です。
コードレス電話機の増設・交換手順
コードレス電話機をコスト抑えて増設・交換するための具体的な手順を説明いたします。ここでは、A1-DCL-PS-(1)のコードレス電話機を使用する場合を想定しています。
ステップ 1: 既存のコードレス電話機を確認
どの型番のコードレス電話機を使用しているかを特定します。コードレス電話機背面の電池カバーを外すことで、型番を確認できます。
ステップ 2: 互換性の確認
新しいコードレス電話機(A1-DCL-PS-(1))と既存のシステムとの互換性を確認します。導入を予定している販売店・工事店など専門家に確認をしましょう。
ステップ 3: 新しいコードレス電話機の導入
互換性が確認できたら、新しいコードレス電話機(A1-DCL-PS-(1))を導入します。設定や登録作業を行い、正常に動作するか確認します。一般的には互換性がある場合が多いですが、一部の環境で問題が発生することがあるため、心配な場合は、まずは試しに1台導入してみるという方法もよいでしょう。
ステップ 4: 追加の導入
問題がなければ、他のコードレス電話機も同様に導入します。増設が必要な場合、同じ手順で新しいコードレス電話機を追加できます。
コストを抑える方法
工事や導入に関連するコストを抑えるための方法として、以下のアプローチを検討できます。
オンラインでの工事依頼
最近では、WEB上でビジネスホン工事を依頼できる専門店も増えています。オンラインで依頼することで、機器代金だけでなく、工事代金も削減できる場合があります。また、コードレス電話機の増設・交換の場合は、下見が不要なことが多く、ヒアリング項目に回答するだけで、すぐに見積もりを手に入れることもできます。
中古機器も検討する
NTTのコードレス電話機は、原則、ZX-DCL-PS-(1)のみが新品入手が可能です。そのため、現在と同型番のコードレス電話機であっても、お勧めのA1-DCL-PS-(1)であっても、選択肢は中古となります。ただし、一般的には、中古のコードレス電話機は、価格が新品の約半額となり、コストを抑えることができます。
中古でコードレス電話機を購入する際の注意点
非常に安価なコードレス電話機が販売されているケースがあります。確かに、初期コストは削減される可能性がありますが、ご購入の際には以下のような注意が必要です。
- 動作試験されずに出荷されるジャンク品
- 外装がぼろぼろであり、パーツが取れてしまっているB級品
- 電池や充電台などの付属品がない
- 電源が入らない、もしくは、電源が入ったとしても電波がつかめない、音が割れるなどの不具合品
- 保証がなく、返品もできない
コードレス電話機を中古で安全に購入する方法
そのため、中古品の購入時には、ビジネスホン機器の中古販売店や専門のビジネスホン工事店からの購入をお勧めします。中古機器でも新品同様「1年間の保証」がつく販売店もあるため、サポートが手厚い販売店を選ぶ方が安心でしょう。
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これまでとは違うコードレス電話機で交換・増設する際の注意点
コードレス電話機の型番を変えて増設または交換することには、以下のメリットとデメリットがあります。これらを検討し、自社のニーズに合った選択を検討しましょう。
メリット
- 長期利用することができる
- 新しいコードレス電話機を導入することで、利用可能な期間が長くなります。より新しい機種は、デザインにも優れ、電池の持ちもよくなるというメリットもあります。
デメリット
- 保有するコードレス電話機の型番が複数になるため複雑化する
- これまでと異なる型番のコードレス電話機を導入した場合、管理が複雑化する可能性があります。特に、今までの充電池や充電台などのパーツの流用はできません。
自社のニーズや環境に応じて、メリットとデメリットを比較し、最適な選択を検討しましょう。
まとめ
この記事では、NTTビジネスホンのコードレス電話機を増設または交換する方法について、詳細に解説いたしました。コードレス電話機の増設や交換を検討している方は、この情報を参考に、スムーズな導入を進めましょう。