NTTのビジネスホンをお使いの方で「バックアップ電池無し」という表示が出た場合は、できる限り早めの対応が必要となります。
今回はビジネスホンのエラー表示である「バックアップ電池無し」がなぜ表示されるのか?放置しておくどのような悪影響が出るのか?について解説します。
後半では、対策や解消法についても解説します。「原因はわからなくてよいので、対策・解消法だけ早く知りたい」という方は、ブログの後半からご覧ください。
「バックアップ電池無し」の意味・原因について
「バックアップ電池無し」とは何なのか?
「バックアップ電池無し」という表示は、ビジネスホンに表示される「エラー表示」です。具体的には、利用中の電話機のディスプレイ画面に下記のような表示がなされます。
ただし、このエラー表示が何なのか?どのように解消すればよいのか?は、ディスプレイ画面には表示されないため、困ってしまう方が多くいます。
「バックアップ電池無し」のエラー表示にはどのような意味があるのか?
バックアップ電池は以下のような役割を持ちます。
- 停電になった時でも、かかってきた電話に応答することができます
- 停電になった時でも、通話を続けることができます
そのため、バックアップ電池無しの状態となると、停電時や主装置への給電がストップした場合に、電話の利用に支障が生じることになります。
「バックアップ電池無し」の状態を継続するとどうなるの?
この表示はビジネスホンを導入したときより10年程度経過してから表示されることが多いようですが、お客様ごとのご利用環境により、表示される時期にはバラツキがあるようです。
バックアップ電池は消耗品です。電池が劣化した状態を放置すると、停電になってもバックアップ電池による動作はできないため、万が一の場合のリスクとなります。
「バックアップ電池無し」はどのビジネスホンに表示されるの?
エラーが表示されるビジネスホンは、そのほとんどが「NTT」です。最近、特に多くお問い合わせを受けるのが、以下の3種類になります。
「NTTαGX」「NTTαNX」「NTTαNX2」の主装置は、販売開始より「8年から20年程度」経過しています。
「バックアップ電池無し」の対策・解消法
「バックアップ電池無し」の解消法は2つ
「バックアップ電池無し」には2通りの解消法があります。
- バックアップ電池を交換して、エラー表示を消す
- ビジネスホンを交換する
上記につき、それぞれのメリット・デメリットをお伝えします。
1・バックアップ電池を交換する場合
バックアップ電池とはどのようなもの?
バックアップ電池とは以下のようなものです。4本で1セットとなります。
バックアップ電池の交換はできるの?
バックアップ電池は交換することができます。交換する際は、新品のバックアップ電池に交換するようにしましょう。中古のバックアップ電池の場合は、交換してもすぐに再度エラー表示が出てしまいます。
バックアップ電池の交換手順は?
実際の電池交換工事は以下の流れとなります。
- 主装置のデータをバックアップします
- 主装置の電源をオフにする
- 古いバックアップ電池を取り外す
- 新しいバックアップ電池を取り付ける
- 主装置の電源をオンにする
- 工事者データ設定より、リセットデータを投入し、エラー表示を消す
工事後は、停電機能は維持され、エラー表示も消え、以前のままビジネスホンの利用を継続することができます。
※工事には、ビジネスホン専門の工事人による作業が必要となります。
バックアップ電池の交換工事における注意点は?1
たまにではありますが、バックアップ電池をつなげるための「電池劣化判定ユニット」が故障をしている場合があります。
電池劣化判定ユニットは、電子基板であり、一般的な他の基板と比べて故障しているケースが多く見受けられます。
バックアップ電池を交換しても、再度「バックアップ電池無し」のエラーが表示される場合は、電池劣化判定ユニットの故障である場合があります。
電池劣化判定ユニットは、以下のようなものとなります。
バックアップ電池の交換工事における注意点は?2
バックアップ電池を交換し、エラー表示を消すためには、1度、主装置の電源を再起動する必要があります。
まれに、この再起動時に主装置の設定データが初期化されてしまう場合があります。
これは、主装置の設定データ保存用の電池が消耗してしまっているためです。
そのため、電池交換作業前に、主装置設定データのバックアップ作業を行う必要があります。
また、主装置の設定データ保存用の電池が消耗している場合、停電が起きると主装置のデータがすべて消えてしまう場合もあります。そうなった場合は、当然、電話は使えなくなります。
バックアップ電池が切れる時期に、主装置設定データ保存用電池も切れることが多いため、バックアップ電池交換と同時に主装置設定データ保存用の電池も交換することも検討したほうが良いでしょう。
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配線プロッタでは、NTTビジネスホンの「バックアップ電池無し」エラーの解消につき、全国で多数の工事実績があります。そのため、複雑な工事手順であっても、安心してお任せいただける体制が整っています。
- エラー表示の解消に費用はいくらかかるのか、見積が欲しい
- 同時に主装置設定データ保存用電池の交換も行ってほしい
- 電池劣化判定ユニットも予備で持ってきてほしい
などのご相談がありましたら、お気軽に配線プロッタの相談・見積フォームへお問合せください。
2・ビジネスホンを交換する
「バックアップ電池無し」のエラー表示が出ているということは、おそらくビジネスホンの初期導入から8年~20年程度が経過している可能性が高いです。
ビジネスホンは耐久性が高く、長年利用することもできますが、故障が発生すると、最悪の場合、電話が使えなくなり、取引先等に迷惑をかけてしまいます。完全に故障する前にビジネスホンを交換する(リプレース)というのも1つの考え方です。
ただ、ビジネスホンリプレースの際に心配なのは「コスト」です。
NTTの最新機種であるαZXを新品で購入すると57万円程度かかる可能性があります(電話機5台・ひかり電話オフィス4ch・工事費込み・税抜)。
2023年まで新品販売していたNTTαA1を中古で購入すると15万円程度ですむ可能性があります(電話機5台・ひかり電話オフィス4ch・工事費込み・税抜)。
最近では、中古ビジネスホン市場も整備されており、良質な中古ビジネスホンが新品の半額から3分の1程度の安価で手に入るようになりました。
また、中古で入手しても、長期間使えるケースが多く、コストパフォーマンスは高くなります。
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老朽化したビジネスホンのリプレースには、多額な費用がかかります。また、1度導入すると、長期間利用し続けるため、慎重に検討を進めたいところです。
一般的なビジネスホン販売店では、利益率が低くなる中古は販売したくないという事情があり、費用を抑えたくてもなかなか見積を出してくれない場合もあります。
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まとめ:「バックアップ電池無し」は今のビジネスホンを使い続けるかの分岐点
「バックアップ電池無し」は、NTTビジネスホンのエラー表示で、解消するための方法があることを解説しました。
ただ、その本質としては、以下の2択を選ぶという意味でもあるということになります。
- エラー解消して、今のビジネスホンを使い続ける
- 新たなビジネスホンに交換する
どちらもコストがかかることではありますので、慎重に検討をしたいものですね。