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「あれ?オフィスのOAタップが電気つかない」ときに確かめるべき4つのポイント

◆この記事を読むべき方

この記事は、以下のケースに限定した解説記事になります。

  • オフィスがOAフロアで、その床下からケーブルが出ているOAタップ
  • オフィスがOAフロアではないが、かまぼこ型のモール等を経由して配線された電源ケーブルを利用したOAタップを利用
  • オフィスや店舗で天井からケーブルが垂れているOAタップ

以下のケースは、原因や対策が異なる場合もあります。

  • 壁のコンセントから電源を取っている
  • 床面からケーブルではなくコンセントの差込口だけが出ている

専門的な用語では「分電盤から直接VVFケーブルにて配線されていて、ハーネスOAタップを用いるケース」の場合となります。

◆「あれ?オフィスのOAタップが電気つかない?」時に考えるべき4つの原因

オフィスのOAタップに電源コードを挿しても、携帯電話の充電ができない、PCがつかないというときがあります。問題としては、電気がつく・つかないの2択なのでシンプルですが、その原因として考えるべき部分はいくつかあります。

以下に電気の供給元からリストアップしてゆきます。

1 分電盤内のブレーカーが落ちていないか?

2 分電盤からハーネスジョイントボックスまでのVVFケーブルが切れていないか?

3 ハーネスジョイントボックス周辺の差込が抜けていないか?

4 ハーネスOAタップが損傷したり、ケーブルが切れていないか?

より具体的な説明を行うために、専門用語を利用しています。ハーネスOAタップとは、見た目は、一般的なOAタップと変わりませんが、末端がコンセントタイプではなく、ジョイントタイプのものです。詳しくは以下の記事に開設をしていますので、詳しくお知りになりたい方はご覧ください。

関連記事:ハーネスOAタップって何?家庭用とオフィス用のOAタップの違いを解説

ハーネスOAタップとは、オフィスで使うタイプのOAタップ ハーネスOAタップは見た目は通常のOAタップです。一般的なコンセントを差し込んで給電することができます。ただ、コンセントを差し込む部分とは反対側がコンセントタイプではありませ[…]

◆原因1 分電盤内のブレーカーが落ちている場合の対策

分電盤とは電気を集約している設備のことで、ご家庭でもオフィスでも設備の規模は違いますが同じ構造のものを利用しています。一般的に「ブレーカーが落ちる」とは、この分電盤内のスイッチがオフになっている状況をいいますので、対策としては、このスイッチをオンにする、ブレーカーを上げる、ことで電気が復旧します。

電気が使えない、というときはそのほとんどはブレーカーが落ちていることが原因でしょう。ただ、まれにブレーカーを上げても以下の問題が発生する場合があります。

①ブレーカーを上げても電気が復旧しない
この場合は、分電盤の中を見て、より大きい、メインブレーカーが落ちていないかを確認しましょう。こちらを上げることで電気が復旧する場合があります。

②ブレーカーを上げても、またすぐにブレーカーが落ちる
この場合は、そのブレーカーを経由して電気を使っている電子機器のコンセントを全て抜きましょう。その後、数分待ち、ブレーカーを上げることで電気が復旧する場合があります。

ブレーカーが落ちる原因は、1つの電気回路に対して使う電気量が多すぎるためです。1つの電気回路あたりで使える電気量には制限があります。その制限を超えて、電気を利用することで安全装置としてのブレーカーが働き、電気がオフになります。

◆原因2 分電盤からハーネスジョイントボックスまでのVVFケーブルが切れていないか?

分電盤からはVVFケーブルという電気用ケーブルを通して電気が流れます。そして、ハーネスOAタップを利用するためには、ハーネスジョイントボックスを、使う場所の近くに設置します。

この間のケーブルが切れている場合は、電気が使えません。それだけではなく、漏電と呼ばれる状態になるため、火災や人体被害など大変な事故につながる可能性があります。すぐさまブレーカーを落とし、専門の電気工事会社へ修理を依頼したほうが良いでしょう。

ただし、通常の使用方法では、この原因2は起こる確率は非常に低いです。VVFケーブルは、非常に頑丈ですので、まず切れません。また、この経路は床下や天井裏、配管を通るため踏むことも少ないです。よって、まずは先に他の原因を考えるべきでしょう。

◆原因3 ハーネスジョイントボックス周辺の差込が抜けていないか?

ハーネスOAタップやジョイントボックスは、ジョイントタイプの接続方法です。これは、コンセントによる接続方法より安全でしっかりしたものです。まず抜けることはない構造ですが、万が一、強く引っ張りすぎて抜けている場合は、ジョイントボックスとハーネスキャップの接続は、電気工事士の免許は不要ですので、ご自身で差し込み直していただくとよいでしょう。

もし、差し込んでもすぐに抜けてしまう、差し込みがぐらつく、VVFケーブル内の銅線が見えているという場合は、電気工事が必要になる場合があります。

ハーネスキャップとジョイントボックスの接続
(画像著作権者:パナソニック株式会社)

◆原因4  ハーネスOAタップが損傷したり、ケーブルが切れていないか?

これは、原因2と似ていますが、状況は少し異なります。ハーネスOAタップは、接続部分はジョイントタイプですが、それ以外は通常のOAタップと同じものです。そのため、市販のOAタップのトラブルを想像すると分かりやすいでしょう。

市販のOAタップの耐用年数は3年~5年程度です。これはハーネスOAタップでも変わりません。また、通常はオフィスの床に転がしで設置されているものなので、踏んでしまったり、挟んでしまったりする可能性があります。そうなると、耐用年数はより短くなる可能性があります。

もし、損傷したり、ケーブルが切れたり、また、使える状況でも古くなってきたな、と感じたら、ご自身で交換することもできます。電器店やネットショップで販売しています。価格は3000円~4000円程度です。

電気がつかないケースではブレーカーが落ちているという原因の次に多いのが、この原因です。また、この原因は、火災や漏電につながるリスクもあるもので、早めに対策をしたほうが良いでしょう。ご自身での交換が不安という場合や他の部分も併せてチェックしてほしいという場合は、電気工事店へ依頼してみましょう。

◆まとめ 電気工事もネットで依頼できます

最近は、町の電気工事屋さんの数も減少してきているそうです。特に、オフィスの電気工事となりますと、どこに依頼すればよいのかわからないという場合もあるかもしれません。ただ、今は、ネットで無料見積をして、電気工事を依頼することもできるようになっています。まずは、無料相談から応じてくれるWEBサイトを探してみるのもよいでしょう。

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